ワインコラム
ディジョン
town02_01ブルゴーニュワインの入り口

 ブルゴーニュ・コート・ドールの県庁であり、ブルゴーニュへの入り口として有名ですが、また、ローマ人により建てられた都市が始まりで、ブルゴーニュ公国の首都であったことでも知られています。当時の優れた歴史的建築物も多く残っており、文化財の宝庫といわれています。 ディジョンには公国が支配下に置いていたフランドルから多くの芸術家や彫刻家が招かれ、芸術の都としても発展しました。芸術家を庇護したブルゴーニュ公の宮殿は現在「小ルーヴル」との異名をとるディジョン美術館として公国の栄華を物語る数々の美術作品を展示しています。


town02_02  また、フォルジュ通りにあるシャンベラン館やミルサン館など後期ゴシック様式の建築も見事。

 現在ではフランスで19番目の人口15万人、パリからTGVで一時間半にて到着するまさにブルゴーニュの経済の中心都市です。ブルゴーニュワインの事実上の首都、ボーヌへは電車で20分の近さで、ワイナリー見学にも非常に便利です。

 名産品ですが、なんといってもマスタードが有名です。フランスの半分の生産を担っています。ディジョンマスタードと呼べるのはディジョン近郊に工場を持つ4社で、高級品として日本でも良く知られるのはマイユ、ミシュランの星付きシェフの多くが愛用しているファロ、比較的一般の家庭で使用されているレーヌ・ド・ディジョン、そしてテメレールです。陶器に入っているのも特徴的ですし、ハーブやカシス入りなどヴァリエーションが豊富で種類の多さに驚かされます。ちなみにクレーム・ド・カシスもディジョンの名産です。
 アルザス・ロレーヌの名産ですが、パン・デピスも有名です。伝統的にクリスマスに送られるお菓子ですが、様々な場面で食べられています。形もキリスト型や聖人型、細長いもの様々で、柔らかいもの、ナッツ入りのもの、様々です。
 現存する15世紀のレシピは、4KGの粉、メジャー一杯の蜂蜜、64Gのシナモン、16Gのグローヴ、16Gのジンジャー、16Gのアニスを合わせて焼いたシンプルなもの。現在では色々な蜂蜜を使いしっとりとしたタイプが人気。
 そしてディジョンで最も有名なのはカクテルのキールです。キャノン・フェリックス・キール市長が考案し、名付けられたこのカクテルはブルゴーニュ・アリゴテにクレーム・ド・カシスを加えたもの。ディジョンの公式レセプションには必ず提供されていたそうです。国際バーテンダー協会の公式レシピによれば、アリゴテ9:カシス1だそうです。

town02_03  そしてディジョンは美食の都としても知られ、ブフ・ブルギニョンやエスカルゴと共にブルゴーニュのワインを楽しみながらコート・ドールの黄金に輝く畑を想像するのも悪くないでしょう。
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