ワインコラム
ドメーヌとネゴシアン
faq_column05_01 今回は、ドメーヌとネゴシアンの違いについてご紹介します。

まずドメーヌとは自家栽培ブドウを中心とする蔵元のことで、自社畑のブドウを使用しワインを生産しています。一部例外もありますが、その形態ゆえに基本的に小~中規模で家族経営的な生産者が中心です。

次にネゴシアンですが、こちらは他の栽培農家から買い集めたブドウを中心にワインを生産しています。自社ブドウのみならず多くの農家からブドウを買い入れることが出来るため、必然的に多くのワインを生産すること可能です。その為大規模で組織的な生産者が多いのが特徴です。
faq_column05_02 それでは次に、それぞれのメリット・デメリットについて考えていきましょう。まずドメーヌの利点としては、自家ブドウのみを使用することにあります。「ワインは畑から生まれる」と言う言葉が示すとおり、品質の良いワインを造る為には、何よりもまず良いブドウが必要です。造り手が細心の注意を払い丹精込めて育てたこだわりのブドウは、安易に作られたブドウとは比べ物になりません。また規模が小さいということは、造り手の目が隅々まで行き届くということでもあります。それらはすなわち、造り手のスタイルが表現された高品質なワインを生み出すことにつながります。しかしドメーヌは、その生産規模によるリスクも抱えています。自社畑のブドウのみを使用するということは、畑の周辺で災害や病害が起こった際にブドウの替えがききません。その為生産者によっては、納得のいくブドウが収穫できなかった場合は、その畑・その年のワインは生産せずにネゴシアン等にブドウを売ってしまうこともあります。
faq_column05_03 ネゴシアンの利点としては、他の農家からブドウを買い入れる為、多くのワインを生産できる事が挙げられます。生産量の増大は、すなわち収益の増大につながります。また悪天候や病害が発生した年でも、様々な地域からブドウを買い集めている為、リスクが分散できます。つまり自社畑や主な契約農家の畑が被害を被った時にも、比較的被害が少なく品質を保つことができた農家のブドウを買い入れることにより、ワインの生産が可能になるのです。他方、生産量の増大や組織の巨大化は品質の低下にもつながりかねません。また常に多くの農家と契約しており、買い入れた大量のブドウを消費する為に、コストの抑えられた個性の薄いワインを生産する必要性も出てきます。こういったがワインが多く流通することにより、ネゴシアンワイン全体のイメージの低下を引き起こしています。
ドメーヌとネゴシアンのワインを比べた場合、一般的にやはりドメーヌワインの方がより人気が高いのが現状です。しかし最近では、農家と厳密な契約を結び、品質の高いブドウのみを買い入れてワインを生産するネゴシアンも出てきています。また大手ネゴシアンの多くは、自社畑のものはドメーヌの名を冠してリリースしており、それらは品質の面でも非常に優れています。

ドメーヌとネゴシアン、どちらが良いというよりも、それぞれにメリット・デメリットがありますので、その特徴を掴んでうまく使い分けていきたいものですね。
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